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秋分末候   水始涸[みずはじめてかれる]

人々の心を つなぎ合わせる抹茶

2017年10月6日更新
【キュレーター】小堀 美穂子 玉名・荒尾エリア

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先日 玉名にある蓮華院誕生寺奥之院 で
大茶盛を体験させて頂きました。
大茶盛は、奈良にある西大寺で800年ほど続くもので
西大寺と蓮華院のみで行われています。
一人では持てないほど大きな茶碗で
周りの方々と助け合い一碗の茶を共に頂くことは
戒律の 深遠で本質的な意義である
「一味和合」という理念を具現化した仏教行事なのだそうです。
現代の茶道につながる侘茶を大成した
千利休が活躍したのは 450年ほど前のこと。
茶道も濃茶という 練って点てらえれた抹茶は
一碗の茶を3~5名で回し飲みをしますし
茶会では亭主も客も それぞれの立場でそれぞれの役割を果たし
共に一つの会を作り上げる
「一座建立」の精神がありますので、
その源流を体験できたのかと感動し、
抹茶は形式が生まれるはるか昔から
人々の心をつなぐものだったのかと感じ入りました。
使われている道具はどれも職人が丁寧に作り上げたもの。
茶碗は熊本の小代焼
ふもと窯の井上泰秋先生と
末安窯の末安英介先生の作品が使われていました。
多くの職人の熟練した手によって
伝統行事は支えられています。

大茶盛の由来や歴史、ご予約方法については
西大寺ホームページ
http://saidaiji.or.jp/event/p1.html(別窓リンク)
蓮華院誕生寺奥之院ホームページ
http://www.okunoin-ren.jp/plan/index.html(別窓リンク)
に詳しく記載されてますのでご参照ください。
蓮華院誕生寺奥之院 では
11月3日に奥之院開創大祭が予定されています。
http://m.facebook.com/rengeokunoin/(別窓リンク)

まるで龍の棲みかみたいに
力強く 静かで 澄みわたっていて
それでいて 風の抜ける解放感がある
蓮華院誕生寺奥之院の年中行事で
季節の風を感じてみてはいかがでしょう。

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