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立冬末候   金盞香[きんせんかさく]

島田美術館おもかげものがたり

2017年11月19日更新
【キュレーター】相藤 春陽 熊本エリア

〜熊本ものがたりの屏風〜
平成29年11月18日(土)〜
平成30年2月19日(月)まで開催
島田美術館開館40周年記念展覧会として、熊本出身のニッポン画家山本太郎氏の作品と館蔵品の展示が開催されています。
山本太郎氏は京都在住で、寺社仏閣とファーストフード店が至近距離で混在する京都にインスピレーションを受け、伝統と現代、異質な文化が同居する「ニッポン画」を提唱。日本の古典絵画と現代の風俗が融合した絵画を描き始める。
ニッポン画は次の3つの柱で表されます。
「日本の今の状況を端的に表すこと」
「古典絵画の技法を使う事」
「諧謔を持って描くこと」
ニッポン画として描かれた熊本の思い出はどこか懐かしく、おかしく、そして少しほろっとするものとなっています。
ご本人(山本太郎氏)と会場でお会いしてお話を伺う事ができました。
相藤:今回は襖絵や屏風絵を熊本の人たちの思い出の絵で描かれていますがそれはなぜなんでしょうか?
山本氏:熊本地震後、熊本の友人からの依頼で震災で被災した熊本市唐人町の森本襖表具店の襖や屏風の和紙の利用について相談があったのですが、力になる事は出来ませんでした。しかし、頭の中にはもやもやとその事が残り何か出来ないかと考える日々。
その時また友人からの連絡で森本襖表具店の解体が決定したと聞いて、お店に伺うと被災の状況はあるのですが、完品の襖や古い屏風などがあり、どうにかこれを利用出来ないかと考えました。
相藤:屏風や襖は無事にあったのですね!
山本氏:いいえ、完品ではありましたがかなり被災をしていて、京都の学生と共に修復をしてからその上に描くことになりました。
相藤:それは時間のかかる作業になりましたね。完成までにどれくらいかかったのですか?
山本氏:開期が決まっていましたので8作品を4ヶ月でかきあげました。
相藤:それは大変な作業になりましたね。そして、その作品に描かれているのは公募で集まった熊本の方々の思い出の品、これはどのような形で集まってきたんでしょうか?
山本氏:メールに画像添付されたり、封書で写真が送ってきたり、
この天秤の絵ですけどね、これよほど思い入れがあられたのか現物が送ってきたんですよ!
そうそう、あとこの宝石箱は小さい頃の思い出の中の物なのかご自分で絵に書いて送られた物もありました。
相藤:なるほど。皆さんの大切な思い出とその周りにある思いを一度に山本さんに託されたんですね。森本襖表具店の屏風や襖と震災で無くなったり壊れたりした熊本の人たちの品々が山本さんの筆によってニッポン画として復興されたのですね。
山本氏:当たり前の事ですが復興はインフラや生活の復興が先になってしまいます。
少し落ち着いた時に心の忘れ物に気がつくのではないかとおもうんですよ。私はそれが表現できたらと思い今回このような絵を描かせていただきました。
相藤:そうですね。生きる事を最優先に震災後がむしゃらに復興させてきましたが、今になって大切な物を忘れてきたような気になる事があります。破れたり壊れたり当たり前で仕方のない事だけどそこに私たちの歴史や生活の背景がありましたからね。
山本さん今日はお会い出来てお話を伺う事ができて嬉しかったです。
この熊本のものがたり屏風をぜひ沢山の方に観ていただき、心の中の忘れ物をこの絵の中に探していただきたいですね。
場所 島田美術館
http://shimada-museum.net/index.php
開館時間などはHPをご参照ください。
山本太郎筆
スター・ウォーズ
風神レイ 雷神カイロ・レン図屏風も12月10日まで公開中です。