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処暑初候   綿柎開[わたのはなしべひらく]

高浜ぶどう、史上最高の収穫に!

2018年8月30日更新
【キュレーター】木下 真弓 天草エリア

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朝方、秋の虫が鳴き始めました。
待ちに待った実りの秋の到来です。

8月26日(日)にお邪魔した天草町高浜地区でも
「高浜ぶどう」の収穫が行われていました。

明治時代に“軒先ぶどう”としての栽培がはじまり、
まちのあちこちで木陰を作っていた高浜ぶどう。
当時、この地を訪れた「五足の靴」一行は、
ぶどう棚がおおう集落の風景に魅了され、
のちに記された同名の紀行文で
「南の海の島らしい感じがした」と記しています。

気候の変化や病害などにより激減し、
1本のみとなった高浜ぶどうをよみがえらせるべく
高浜地区振興会では2009年より再生の取り組みを開始。

たった1本の原木から挿し木で苗を増やし、
今では集落の16ヶ所に約60本のぶどうの木が
栽培されるようになりました。

これまでにない猛暑の影響で色づきが早くなり、
例年よりも約10日早い収穫となりましたが
収量はこれまでの最高となる390kgに!

10年目となる今年は、
栽培を担う個人の集まり「高浜ぶどう班」だけでなく、
地元の住民たちも収穫の手伝いに大集合。
総勢約40人が史上最高の収穫の喜びをわかちあいました。

収穫したぶどうの大半は、
甲州種の特徴を生かしたご当地ワインの醸造に。
さらに今年はビネガーやスイーツも誕生予定だそうです。

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