小寒次候 水泉動[すいせんうごく]
下益城郡美里町大井早勢井のどんど焼き
今日は下益城郡美里町大井早勢井のどんど焼きに行ってきました。
熊本市から南下し、宇土の町外れで早くも一つ目のどんど焼きを目撃。
そのあと松橋インターから美里町の勢井につくまでのあいだ、あちらこちらの田んぼで煙が上がり、近くで焼いた芋や餅(や温めたお酒)を人々が楽しむ光景がありました。
勢井のどんど焼きは昼過ぎから準備開始。
立てた木の周りに粗朶を重ね、突っ込んでいきます。
今日は朝方まで雨が降っていたので、田んぼの土がぬかるんでクルマを入れることができません。
高く積むことができないので大きなお団子のような積み方になりました。
高さはほぼ5m。
私も粗朶を突っ込んでみたのですが、地元の方はさすがです。
持ち重りする幹がついたものでさえひょいと高いところまで積み上げます。
粗朶が積み上がると、青竹や古びた竹、やや太めの木を斜めに、全体の形を押さえるように突っ込んでいきます。
できあがるといよいよ点火。
いわば高さ5m、直径7mくらいの巨大な焚き火。
大人の火遊び、という言葉がふと心に浮かびました。
「火は、よかもんなあ」という声が聞こえました。
ワクワクしているのは私だけではなかったようです。
火をつけるのは年男・年女なのだそう。
該当した方々が手分けして仕込んだ藁に火を回します。
折からの西風に煽られ一気に炎が上がりました。
雨で湿気ていたせいで煙も盛大に上がります。
しばらくすると竹や木が爆ぜるパンパン!という音が響き始めました。
この爆竹のような音が縁起を呼び込みます。
そろそろ日が傾いてきました。
気温が下がってくるとどんど焼きの炎の暖かさが沁みます。
「背中を暖めると風邪をひかん」
「お尻を暖めると100歳まで生きるっばい」
こういうところで伺うと、本当にそんな気になるのが不思議。
燠火になってきたら、アルミホイルに包んださつまいもなどを火にくべます。
これからは大人も子供も楽しむ時間。
お芋とお餅と、そしてたくさんのお酒が出番を待っています。