今回、玉名市天水町で「大久保養蜂場」を営む大久保一俊さんに、「新蜜」(採れたてのはちみつ)についてお話を伺いました。
「蛍(ホタル)」のお話
清らかな水と豊かな自然に恵まれた熊本には、地元の方々の取り組みによって、ホタルに出会える場所が多く存在します。
日本で生息しているといわれる約50種のホタルのうち、発光するのはゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種です。
今回、「くまもと手しごと研究所」上益城エリアキュレーター・加藤理恵子さんに、上益城郡甲佐町産の小麦粉を使ったレシピを教えていただきました。
玉名市天水町で45年前から養蜂業を営んでいる大久保一俊さんは、先代から受け継いだみかん畑で農薬・化学肥料を一切使わない自然みかんの栽培にも取り組んでいます。大久保さんの天然はちみつは、丁寧なみつばちの世話と環境の整備、そして独自の採蜜方法により、80度以上という通常より高い糖度を誇ります。
3月にれんげ、5月にみかんの白い花、そして6月になると菊池川沿いにはぜの花が咲きます。6月以降は新蜜が味わえる、はちみつの「旬」の時期。全国的に珍しい「はぜ蜜」は、ハーブのような爽やかな風味が特徴です。
大久保さんが「花の種類はもちろん、みつばちが蜜を集める時期や場所によっても味わいや風味が異なる」と言うはちみつ。今年の春に花が咲いていた風景を想い出しながら、新酒やワインをテイスティングするように、採れたての「れんげ蜜」「みかん蜜」「はぜ蜜」の味の違いを楽しんでみませんか。
■大久保養蜂場
所在地:玉名市天水町小天214-4
問合せ:TEL.0968‐82‐2449
ホームページ:http://www.ohkubo-hachimitsu.com/(別窓リンク)


上質のオリーブオイルとはちみつを混ぜて、焼き立てのトーストに塗るのが、大久保さんのおすすめの食べ方。
大久保さんによると、今年(平成27年)は、れんげ・みかん・はぜともに例年より花が咲く時期が早いとか。
※写真は大久保養蜂場様よりお借りしました。
720(養老4)年に完成した「日本書紀」にも登場し、古くから日本人に親しまれている「蛍(ホタル)」。日本で生息しているといわれる約50種のホタルのうち、私たちが見る主な種類はゲンジボタルとヘイケボタルです。ゲンジボタルは5月~6月頃に、ヘイケボタルは6月~7月頃にかけて発生し、日没30分後から2時間の間に発光します。発光するホタルはゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種のみです。
一年のうちに卵から幼虫、蛹(さなぎ)、成虫へと変化するホタル。春にカワニナを食べて成長した幼虫は雨天時の夜間に発光しながら陸に上がり、土の中で蛹となり、1ヶ月後に羽化して再び発光。その間にメスは産卵し、その後1週間ほどで短い生涯を終えます。
清らかな水と豊かな自然に恵まれた熊本県では、5月中旬から6月中旬頃(地域によっては7月上旬まで)ホタルの幻想的な風景を見ることができます。
熊本県内の主なホタルの生息地
●菊池市旭志「渡瀬川」「二鹿来川」「合志川」「湯舟地区」、七城町「岩瀬川」「前川公園」付近、泗水町「三万田井手」 ●合志市上庄「塩浸川」 ●球磨郡山江村「万江川流域」、五木村「五木小川」「下梶原川」 ●阿蘇郡小国町「わいた温泉郷」、「白川水源」など全域 ※阿蘇ほたる生息地 https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=zZeZwh7_vNx8.kAs17fpKxTMY&msa=0(別窓リンク) ●上益城郡山都町「舟の口水源」、御船町「水越」 ●熊本市中央区「江津湖」界隈、北区「瑞巌寺公園」「小野泉水公園」 ●山鹿市久原「一ツ目水源」、西区河内町 ●天草市五和町「城河原地区」 ●上天草市松島町「御手水(おちょうず)の滝」「教良木川」 ●八代市泉町「たけのこ橋上流」、「白岩戸公園」付近、「下岳郵便局」付近、「西の岩地区」 ●芦北郡芦北町「内野川」 ●水俣市「湯出川」(湯の鶴温泉付近) ●宇城市三角町「湯殿川」・豊野町「西川ため池公園」 ●玉名市石貫「繁根木川」「ホタルの里」、南関町九重「ホタルの里公園」、和水町日平・原口、岱明町「開田ホタルの里」、玉東町「浦田川(浦田橋・明神橋付近)」「年の神水源」など |
6月に開催されるホタルのイベント
[2015きくちホタルフェスタin旭志] ■日時:平成27年6月6日(土)17:30~ ■会場:道の駅旭志村ふれあいセンター イベント会場(菊池市旭志川辺1886) ■問合せ:ホタルフェスタ実行委員会(菊池市商工観光課内) TEL 0968‐25‐7223 http://www.city.kikuchi.lg.jp/kankou/q/aview/170/865.html (別窓リンク) [ホタル観賞ナイトウォーク] ■日時:平成27年6月6日(土)18:30~21:00 ■会場:上益城郡御船町水越地区・旧水越小学校(御船町水越2449-4) ※水越ホタルロード(約2km、1時間程度)を歩きながらカジカの声を聞き、ホタルの乱舞を眺めます。 ■締切:6月2日(火)※定員30名 ■参加費1人500円 ■問合せ:水越地域活性化協議会事務局・山下 TEL 096‐282‐1204 [ホタルを見る会] ■日時:平成27年6月13日(土) ■会場:上益城郡御船町水越地区・旧水越小学校(御船町水越2449-4) ■問合せ:藤岡096‐282‐9177 ※ホタル鑑賞会の他に「水越風神太鼓演奏」「夜店」などの催しが行われます。 ※駐車場は旧水越小学校のグラウンドをご利用ください。 ただいま!水越Facebook https://www.facebook.com/pages/ただいま水越/212217445613357(別窓リンク) |

※ホタルの写真は水越地域活性化協議会様よりお借りしました。
黄金に輝く初夏の麦畑。秋に種を蒔き、冬の寒さに耐えて育った熊本県産小麦・大麦が5月中旬~6月上旬に収穫期を迎えます。大麦は玉名・鹿本・菊池・球磨地域、小麦は熊本市・宇城・玉名・鹿本・菊池・上益城・八代地域を中心に栽培されています。
今回、「くまもと手しごと研究所」上益城エリアキュレーター・加藤理恵子さん(「diningspace欒時」〈ダイニングスペース ランドキ〉代表)に、上益城郡甲佐町産のニラと小麦粉を使い、簡単にできる「特製ニラチヂミ」のレシピを教えていただきました。冷たいビールにも良く合うメニューです。熊本県産海苔(ピリ辛味がお勧め)で包んでどうぞ。
材料(2~3人分)
(A)
・小麦粉…90g
・ニラ…1/2束(3㎝程度に切る)
・たまねぎ(スライス)…1/2個分
・山芋(すりおろし)…150g
・干し小エビ…20g
・卵…1個
・白だし…50㏄
・豆板醤…小さじ1
・コチュジャン…小さじ1
■ごま油…適宜
■とろけるチーズ(フレーク)…適宜
■海苔(ピリ辛味が合う)…適宜
※生地に味がついているのでソースは不要です。

(「diningspace欒時」〈ダイニングスペース ランドキ〉代表)