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立夏末候   竹笋生[たけのこしょうず]

初夏の里山のタヌキとワラビ

2018年5月19日更新
【キュレーター】眞藤 隆次 熊本エリア

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私の家の近くに立田山という熊本市の里山があります。
いままでも山頂近くの栗の木や栗の花をご紹介してきましたから皆さんご存知かもしれません。
先日、例によって朝の散歩に出かけましたら、猫とかとちがってモッサモッサと向こうから走ってくるケモノがいました。

タヌキでした。

写真ではよくわからないかもしれませんが、スマホで写真撮ろうとした私と数秒間、お見合いしてしまいました。
タヌキもびっくりしたでしょうが、こっちもびっくりです。

そんな出会いを反芻しながら山道を登ると、山頂の手前の自然の植生の遷移を実験している草地を通ります。
しばらく前から、その道端にワラビが生えているのに気づいていました。
とくに雨の後はニョキニョキ出てくるようです。
朝日に照らされると、その若芽の頭の褐色の繊維がキラキラ光って美しいものです。

ですがここは実験林ですので、多分採ってはいけないのではないかと思いました。

午後、スーパーに行きましたら産直のコーナーでワラビを売っていました。
早速買い求めたのはいいけれど、アク抜きの方法がわかりません。
ネットで探したところ、重曹を使う正当な方法の他に小麦粉を使う簡易な方法が掲載されていて。今回はその小麦粉を使う方法で行くことにしました。

結論から言えばその方法は少し苦味が残ります。
でもよく聞く「ワラビのえぐみ」が、苦味であることを学ぶことができました。
今日はアク抜きしたワラビを軽くダシで炊いて、針生姜を載せてみました。
少し残った苦味を針生姜が打ち消し、爽やかな風味へと変えてくれています。

野草の味は、少し苦味がある方がいい。
自然の滋養を頂いている気持ちになります。
それにしても、春先から伸びてくるこんなに苦味エグ味があるものを先達はなんで食べようと思ったんでしょう。
そして苦味エグ味の先にどうやってこんな野性味の美味しさを見つけ出したのでしょうか。
それはさておき、一緒に頂いた阿蘇高森の銘酒「霊山」の純米酒に大変合いましたことを報告いたします。

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