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立春末候   魚上氷[うおこおりにあがる]

新しいお茶の研究が新たなスイーツを生み出す

2019年1月16日更新
【キュレーター】眞藤 隆次 上益城エリア

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いま、日本全国で特徴ある農作物や農産加工品の研究が進んでいます。
福岡県が開発した「あまおう」や熊本県が開発した「ゆうべに」などの苺が有名ですね。

熊本で古くから盛んなお茶の世界でも、同じように工夫や研究が進められています。
たとえば抹茶の研究もそのひとつ。
現在流通している「抹茶味」のお菓子には、抹茶ではなく粉末緑茶を使用しているものが多いといいます。
抹茶用の茶葉は育て方が煎茶用のものと違い、挽く工程も違います。
その違いが粉末緑茶とは違う、豊かな風味や深い旨味と香りを引き出すのです。

そんな抹茶の茶葉を、抹茶の製造手法に則りながらも収穫時期を変えたりして原価を落としつつ抹茶ならではの香り高く旨味がある、ディフュージョン版の抹茶ができないか。
そんな研究が現在熊本で進められています。

先日、その新しい抹茶(仮にディフュージョン抹茶で「D抹茶」としますね)を使ったスイーツをいただきました。

出していただいたのは江津湖畔にあるえびす屋餅本舗・EBISU caf?。
京都で抹茶とマスカルポーネチーズを使ったお菓子を出す店で働いた経験をもとに、えびす屋餅本舗としてのオリジナリティを盛り込んだお菓子を開発したのは店長の橋本匡司さん。

香り高いD抹茶の下にはなめらかなマスカルポーネがびっくりするくらいの厚さで入っています。その下にはえびす屋餅本舗さんならではの餡子、そして抹茶スポンジ。
この新作スイーツの完成報告を京都のお店に入れたところ、京都のお店の皆さんも完成を喜んでいただき応援の言葉も頂戴したそうです。

さて。
ひとさじ入れて口に含みますと、抹茶ならではの香りがふわりとして、マスカルポーネの豊かな旨味が広がります。
生産者や研究者の方が苦労して工夫して生み出したD抹茶。
そのD抹茶から、若い菓子職人さんの技で新たな和菓子の世界が開かれようとしている。
このスイーツをいただいてそのように感じました。

D抹茶はまだ研究段階ということですが、本格抹茶に勝るとも劣らない香りの高さを感じました。
製品化された暁には、さらに熊本の和菓子洋菓子の世界を広げていくのではないでしょうか。
期待して待ちたいと思います。

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