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大寒初候   款冬華[ふきのとうはなさく]

「寒い夜には南関素麺でにゅうめんを」と書きたかったのに。

2020年1月24日更新
【キュレーター】眞藤隆次 玉名・荒尾エリア

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【「寒い夜には南関素麺でにゅうめんを」と書きたかったのに。】

この時期、南関素麺の話題がメディアを賑わせます。
素麺というと夏の食べ物のイメージ。
ですが乾いた冬の風にさらすという工程がとても大事で、この時期よくその風景が取材報道されます。

昨日南関町に行くことがあり、先日新聞に掲載されていた猿渡製麺所さんを覗いてみました。
ちょうど雨が降るという予報の週だったので素麺作りは中止。
干しながら伸ばす独特の工程を拝見することは叶いませんでしたが、9代目の井形朝香さんに南関素麺の歴史などのお話を伺うことができました。

南関の素麺づくりは300年ほどの歴史を持つといいます。
町のサイトによりますと、中国で修行をした小豆島の職人が旅の途中に南関に立ち寄り、製法を伝えたといいます。
島原の素麺作りも島原の乱のあと入植した小豆島の人々が作り始めたといわれ、有明海を挟んで同じくらいの時期に素麺作りが始まったことがわかります。
ただ、質のいい小麦や塩、乾燥に適した気候風土、そして技を磨き伝える人々がいないと、今に伝わるものではありません。
そんな歴史の味をいただこうと、我が家用に5束セットを買ってきました。

そして、大寒の寒い夜には暖かいにゅうめんを、と思ったのですが…

なんと、寒くない!

この日の最高気温はクルマの温度計で見たところ21度。
夜になっても深々と冷えるということもなく。

少し肩透かしっぽいのですが、かつお節の出汁と三つ葉の香りを楽しめるようにシンプルなにゅうめんを作りました。

多めの汁の中の、まるで白翡翠のような半透明の南関素麺。
にゅうめんの温度でもコシを保ち、もっちりとした噛み応えがたまりません。

冬は暖かいにゅうめんで素麺を楽しむ。
南関素麺、オススメです。

2020年1月24日 玉名・荒尾エリアの情報
キュレーター:眞藤隆次
大寒×寒い夜に楽しむ南関素麺「にゅうめん」

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