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春分次候   桜始開[さくらはじめてひらく]

医師観音

2020年3月28日更新
【キュレーター】岩見龍二郎 天草エリア

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医師観音 〈天草市倉岳町棚底〉
新型コロナに関しては、ワクチン、治療薬の開発が待たれるが、その昔大流行した病に感染者を出さなかった村があることを思い出した。
医師観音(いしかんのん)は、天草上島の東海岸、倉岳町棚底(たなそこ)の中腹の小さな祠に祀(まつ)られている。
元々住民の信頼が厚かった高徳の医師をお祀りするために野石で建てた観音様だったが、安静5年(1776年)江岸寺9代目住職により現在の姿に建立された。享和元年(1801年)、郡内に疫病が大流行したが、村には一人の罹患者も出なかったので、一対の観音菩薩像を建立させた。(天草市発行 天草宝島マップ 倉岳町棚底より抜粋)
15年ほど前、地元の方のご案内で訪れた時、小さな竹筒が束ねて納めてあることに気づいた。住民によれば特に気管支の病気平癒にご利益があるとされ、人々は小さな火吹き竹を奉納し祈願しているという。
現代人は医学の進歩により健康な暮らしを勝ち得たが、それでも正体不明な病はいつの世も変わらず襲ってくる。我々も先人たち同様不思議な力に頼ってみてもいいのではないだろうか。岩見龍二郎
https://goo.gl/maps/jKP9KWADxrdZtSCeA(別窓リンク)

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