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穀雨末候   牡丹華[ぼたんはなさく]

特別な除菌剤

2020年5月1日更新
【キュレーター】髙木あゆみ 熊本エリア

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【特別な除菌剤】

全国にファンを持つ革製品のクリーニング屋さんが、熊本にあるのをご存知ですか?
そのクリーニング屋さんオリジナルの《酵素の除菌剤》が、全国の方に喜ばれているのをご存知ですか?
 
熊本市西区の蓮台寺にある「革水(かわすい)」さん。

ここでは湿気が大敵の革製品をまるっと水洗いされています。そこでまず最初に行うのが「除菌」。

その除菌剤がすごい!
酵素を使ってお店で作っている、オリジナルの除菌剤なのです。それを噴射機でびしゃびしゃになるまで吹きかけます。徹底的に除菌するのが革水さんのやり方です。

その後、こまかい汚れは職人さんの手作業で洗い落とします。

除菌剤と言えばアルコールのものに慣れていたので、匂いがまったくないことに驚きました。

職人の皆さんはゴム手袋をされません。
このお店では30年以上この手法を使っていますが、誰も手荒れをしたことがないそうです。
 
店主の藤木さんご夫婦は「俺たちはピカピカよー!」とピカピカな笑顔をくださいました。
  
この新型コロナウイルスの騒動を受け、除菌剤が町から消えて大変な思いをされている人がいることを知り、商品を返送する際に、この除菌剤とお手紙を同封することにされました。
革製品の仕上がりもさることながら、この除菌剤がとても喜ばれており、感謝のメッセージが寄せられています。
  
この取り組みを始めたきっかけは、熊本地震。
取引先の業者さんやお客様からの支援をいただき、いつか還元したいという気持ちをずっと持ち続けておられたそうです。

実際に使わせていただきましたが、吹きかけた後のキシキシ感がなく、子どもにも安心です。
 
酵素の除菌剤は、お客さんご要望を受け、販売の準備も進められているそうです。クリーニングのお客さんでなくても買える日は近いかも?
 
革水HP:https://www.kawasui.com/(別窓リンク)
酵素の除菌効果について:http://tri-osaka.jp/technicalsheet/7005.PDF(別窓リンク) (大阪府立産業技術総合研究所)

全国からこのクリーニング店に届くのは、ハイブランドだったりオリジナルのものだったり、お客様にとっては思い入れのある特別なものです。ただ洗うだけでなく、色が落ちていたら補正し、ほつれていたら縫い、新品とまではいかなくても、かつての姿に近い状態で返却されます。
革製品は使い込むほどに味わいも出るし、お客様の好みも様々ですので、どのくらい手を加えるか、お客様と念入りに打ち合わせをされながら進められています。

使い捨て文化を見直すきっかけともいえる今、こんなお店が熊本にあることが誇らしい気持ちになりました。
  
2020年5月1日
キュレーター:髙木あゆみ
熊本市西区の情報
穀雨×酵素の除菌剤

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