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霜降次候   霎時施[こさめときどきふる]

蓑毛鍛冶屋さん

2020年10月30日更新
【キュレーター】眞藤隆次 人吉・球磨エリア

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【蓑毛鍛冶屋さん】
親子三代で刃物をつくり、販売されている人吉の蓑毛鍛冶屋さん。
7月の人吉水害では工房もお店も大変な被害に遭われました。
先日、その人吉市紺屋町のお店に行ってきました。
お店はお母さんが守っていらっしゃいます。
「電気も来とらんしですね。ここには住めんけん、通ってくるとですよ」
ふだんは避難所で過ごしておられるということでした。
人吉の目抜き通りにあるお店は二階のところまで水に浸かり、
全壊判定なのだそうです。
周りの建物も被害は甚大で、ほとんどのお店は閉まったまま。
そんななか、日中だけお店を開けて、刃物が必要な近隣の方への販売や
手入れの相談などにのっていらっしゃるということでした。
「水に浸かった包丁とかはですね、全て研ぎ直して、柄(え)を付け替えて、
 こうして売ってるとですよ」
横にある『R』というマークが誇らしげに見えます。
災害は大変だけど負けないぞという気持ち。
まだまだ地域としての復旧復興には時間がかかりそうです。
けれど、蓑毛鍛冶屋さんの刃物の輝きと、『R』の文字を記したパネル、
そしてお母さんの笑顔を見ると、私まで希望をいただいた気がしました。
これから一刻も早い人吉地区の復興と、蓑毛鍛冶屋さんの隆盛を願うばかりです。
2020年10月30日 人吉エリアの情報
キュレーター:眞藤隆次
霜降×人吉水害復興と蓑毛鍛冶屋さん

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