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春分末候   雷乃発声[かみなりこえをはっす]

惜春

2021年3月31日更新
【キュレーター】磯田 淳 熊本エリア

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【惜春】
年度末の今日は、定年で退職される方々が、職場を挨拶して回られました。
毎年繰り返されるこの風景。いつもなら、ちょうど熊本城の桜が満開の頃。お城の長塀に沿った道は、桜色一色となります。
今年は、例年より早く咲き始め、もう、葉桜に近づいて来ました。やがて、すっかり新緑に包まれる頃には、桜の木の存在さえ誰も気付くこともなくなるのでしょう。
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
毎年同じように桜は花を咲かせてくれますが、人の世は変わり移ろっていきます。
明日から新年度。
春を惜しみながらも、
去る人あれば、来る人もあり。
新たなスタートラインに立つ方々を、生命のエネルギーに満ちた新緑が、温かく迎えてくれるのだと思います。
2021年3月31日の投稿
熊本市エリアの情報
キュレーター 磯田 淳
「春分」×名残りの桜

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