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大暑初候   桐始結花[きりはじめてはなをむすぶ]

熊本地震から復興途中の本妙寺 頓写会

2021年7月24日更新
【キュレーター】浦 ひとみ 熊本エリア

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7月23日は、加藤清正公の命日です。
本妙寺で写経した法華経を奉納する「頓写会」が開催されます。
本妙寺は、もともと天正13(1585)年、日蓮宗の信者でもあった清正が摂津の国に建立し、肥後入国後には熊本城内に移され、
そして加藤清正逝去後は遺言により、ここ中尾山中腹に移転されています。
「頓写会」の名の起こりは、
本妙寺第3代高麗日遥上人が清正公の菩提を弔う為、1周忌に法華経を書写したのが始まりで、3回忌に山内の僧侶が加わり行ったところ、7月23日の一夜にして写経が出来たところから頓(すみやか)に法華経(69,384文字)を写経した法会ということに由来していると言われています。
熊本地震によって楼門が被害を受けた為に楼門の下を通る事は出来ませんが、迂回路があるので、そちらから本堂へと行く事ができます。
頓写会は、夕方ですが、私はそれに先立ち本妙寺を訊ねました。
石畳の広くて長い参道が続くきます。
参道沿いには、多くの寺院が並び、道脇には12の塔頭があります。
石の階段のすぐ手間に『本妙寺大本堂』があり、、ここから胸突雁木(むなつきがんぎ)と呼ばれる真ん中に石塔が並ぶ176段の急勾配の石段が続きます。
時折、休んでは今まで歩いてきた路を振り返りながら、
上の門の右側少し手前には、後を継いだ忠広公が造ったと言われる(櫓の部分は再建している)『常夜塔』があります。
浄池廟の奥の本殿に清正公の木造が安置され、
その真下に清正公は葬られている。
遺言によって、ここの場所の高さは熊本城天守閣と同じだそうです。
浄池廟(加藤清正のお墓)の前には、「肥後絞り」。
この時期のみ販売される無病息災のご利益があるといわれる張り子の虎の笹を購入しました。

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