清明次候 鴻雁北[こうがんかえる]
原点回帰





肥後古流小堀家の茶室「白水庵」で、熊本県和水町の花の香酒造株式会社代表取締役神田清隆さんと栃木県の蔵元、株式会社せんきん十一代目蔵元専務取締役の薄井一樹さんの対談が行われました。
産まれた土地、土地の神々を意味する「産土(うぶすな)」を酒造りの哲学とする神田さんと、「近代日本酒は技術革新の賜物である」と認めつつ、あえてそこから遠ざかり精米機も酒造好適米も存在しなかった、遥か昔の酒造りの再現に取組んでいる薄井さんが、それぞれの酒造りへの想いを熱く語られました。
酒造りの原点に回帰しながら、新しい味わいの日本酒を生み出しているお二人の日本酒に寄せる想いが伝わり、SDGsの実現にもつながっていく発想も見受けられた、非常に内容の濃い対談でした。
お二方とも伝統的技法にこだわって日本酒を醸造されているということで、今回400年にわたって利休の作法を守り通してきた肥後古流の茶室が対談の場に選ばれたものです。せっかくのご縁でしたので、対談終了後は座敷に場を移し、肥後古流の薄茶を楽しんでいただきました。
対談の様子は、産土 ubusuna チャンネル / 花の香酒造に近日中にアップされる予定です。https://www.hananoka.co.jp/ubusuna-channel/