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寒露初候   鴻雁来[がんきたる]

秋の合同茶会

2022年10月10日更新
【キュレーター】小堀俊夫 熊本エリア

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本日、立田自然公園泰勝寺跡で熊本県芸術文化祭合同茶会が営まれました。熊本の肥後古流三派、表千家、裏千家が泰勝寺跡を会場に合同で開催する茶会で、このように流儀を越えた茶会は、全国的にも珍しい取り組みと言われています。50年以上の歴史がありますが、2020年、21年はコロナ禍の影響で開催を見合わせておりました。前夜の3時過ぎには結構な雨音がして、天候が心配されましたが、幸い朝から持ち直し、昼前からは気持ちよい晴天となりました。
今年は泰勝寺跡にある茶室「仰松軒」が建築されてから100周年の節目の年に当たります。「仰松軒」は、京都天竜寺内にあった細川三斎公好みの茶室を写して大正11年(1922)に建築されたもので、熊本の茶道の聖地と言える茶室です。新型コロナウィルス感染症の影響が残る中、今回は「仰松軒」は展観席として、細川家や仰松軒炉開き当時にゆかりの茶道具や資料などが展示されました。普段は使っていない、「仰松軒」への正規の通路である山道を通り、橋を渡って中門をくぐるという、ちょっとした非日常を体験していただきました。

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